2025.7.10 BIM図面審査の制度説明会に関して
- 木寺 繭子
- 7月14日
- 読了時間: 2分
更新日:7月16日
2025年7月10日、2026年春に開始予定である「BIM図面審査」制度の概要について国土交通省主催のオンライン説明会が実施されました。説明会の要点と所感を纏めましたので、ご一読頂けますと幸いです。
2026年4月1日より開始予定のBIM確認申請は、BIMモデルを直接審査するわけではなく、PDFで出力した図面が審査対象、図書保存の対象となり、IFCデータはあくまで確認用の補助的な提出物となります。尚、IFCデータの審査開始は2029年春を想定しているようです。
BIMによって図面間での整合性が担保されていることによって、設計者よりもむしろ審査機関が楽になる側面が大きいと感じました。逆に言えば、室名や天高、建具符号などを含め、現状の申請では不整合が多いということの表れでもあります。
BIM確認申請用の参考テンプレートが提供されるようですが、設計作業の中では各社それぞれのBIMテンプレートを用いるでしょうから、実際には各社でお使いのテンプレートをBIM確認申請に対応した形に整備しておくことが肝要かと思います。
構造や設備まで含めてフルBIM確認申請を行うにはまだ環境整備に時間がかかりそうです。とは言え、建築士の高齢化が進む中でBIMを用いた業務全体の効率化は喫緊の課題ですから、「建築GX・DX推進事業」の補助金なども活用して、例えば意匠だけでも、まずはできるところから部分的にBIM申請をやってみるというのが良いのではないかと思います。
弊社でも、BIMの本格的な基盤整備から、プロジェクト単位での部分的なお手伝いまで、幅広く業務を行っております。説明会でも言及された「建築GX・DX推進事業」補助金の活用に関するご相談やご質問も受け付けておりますので、お気軽にご連絡いただければと存じます。
★説明会資料は下記URLより閲覧可能です
国土交通省HP

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